本記事は、DrumNaviの運営元(株式会社Mirai Navi)による自社サービスの紹介です。機能・料金は2026年9月26日時点の公式サイトの記載にもとづきます。
「昨日のイベント、動員はよかった。でも結局いくら残ったんだろう」——ライブハウスの運営で、いちばん引っかかるのはここではないかと思います。売上は分かる。でも原価と人件費を引いた後の数字は、月末にならないと、あるいは月末になっても感覚でしかつかめない。
DrumNaviの姉妹サービス ライブハウスナビ(運営:株式会社Mirai Navi。DrumNaviと同じ運営です)は、ライブハウスの経営数字を可視化することを目的にした、運営者向けの管理ツールです。レジ・シフト・勤怠・会計・ブッキングを1つにまとめ、そこで生まれた数字がそのまま損益につながる作りになっています。
ライブハウスナビとは
ライブハウスナビは、ライブハウスの店内業務を1つにまとめ、経営の数字を見えるようにする管理ツールです。レジ、スタッフの配置とシフト、勤怠の打刻、会計、ブッキング管理までを同じ画面で扱えます。
狙いは「業務を1箇所に集めること」そのものではなく、集めた結果として、イベントごとの損益や今月の着地が自動で見えるようにすることです。エクセル・紙・複数のアプリに分かれていると、数字を出すために毎回手作業で突き合わせることになります。
導入に工事や専用機械は必要なく、スマホ・タブレット・PCのブラウザだけで動きます。なお、これは店舗のホームページを置き換えるものではありません。表に出る情報発信は今のサイトのまま、店の中の運営だけを担当します。
ライブハウスの運営で詰まりやすい3つのこと
公式サイトは「よくある詰まり」として次の3つを挙げています。
- そのイベント、儲かったのか分からない — 動員はよかったが、原価と人件費を引いて手元にいくら残ったのかが感覚でしかない
- 事務作業で一日が終わる — 売上集計、シフト調整、ブッキングの連絡、原価計算。現場ではない仕事に時間が溶ける
- 店長がいないと回らない — やり方が全部店長の頭の中にあり、新しいスタッフには毎回イチから説明することになる
経営の数字が見える
ここがライブハウスナビの中心です。
「今月、黒字まであといくら」が出る
イベントごとの利益に加えて、月の目標までの進み具合と黒字までの残り金額を自動で計算します。家賃・人件費・光熱費といった固定費と変動費を登録しておけば、営業利益まで見えます。
「数字が苦手でも読める」ことを狙った表示だと説明されています。月末の締めを待たずに着地の見込みをつかめるなら、判断が早くなるはずです(編集部の見立てです)。
原価を入れると、粗利と売れ筋が並ぶ
ドリンクとフードはタブで分けて管理し、原価を入れると粗利と売れ筋の順位まで出ます。レジにもそのまま反映されるので、値付けや仕入れの判断材料が別管理になりません。
勤怠がそのまま人件費になる
出勤・退勤を打刻すれば勤務時間が自動で集計され、時給を入れると人件費まで計算されます。この人件費がそのままイベントの収支に乗るので、「動員は出たが人を入れすぎた」といった判断ができます。
会計ソフトへ書き出せる
freee とマネーフォワードにCSVで書き出しできます。記帳のために数字を作り直さずに済みます。
現場を回す機能
数字が出るのは、日々の入力がそこに集まるからです。その入力側にあたるのが次の機能です。
地下で電波が切れても、会計データが消えない
ドリンクのアイコンを押すだけの会計で、地下でネットが切れても会計データは消えず、つながったときに自動で送信されます。おつり計算・支払い方法・取消もそのまま扱えます。
地下フロアの会場は少なくないので、通信が不安定でも記録が残る点は実務上ありがたい設計だと思います(編集部の見立てです)。売上が欠ければ損益も狂うので、ここが落ちない作りであることは数字の面でも効きます。
希望シフトと配置
スタッフが入れる日を出すと、店長のアサイン候補に並びます。提出のお願いはLINEの作成画面をワンタップで開ける形ですが、送り先の選択と送信は人が行います(自動送信ではありません)。
PA・照明・バー・機材・受付といった「配置」を割り当てると、その持ち場のやることが各自の画面に出ます。店長の頭の中にあった手順を、画面に移せる部分です。
次の対バンを「履歴」で決める
出演したバンドは履歴として残り、ジャンル・出演回数・動員で絞り込めます。平均動員や出演回数も一覧に出るので、呼ぶ価値を見比べる材料になります。「次は誰を呼ぶか」を記憶や名刺の山ではなく履歴で決められるのがこの機能の狙いです。
なお公式サイトでは、この履歴は「提出フォームから自動でストックされる」と説明されています。その提出フォームは前述のとおり準備中の表示なので、どこまで自動で溜まるかは会場側で確認してください。
なお告知については、文面と画像をつくる機能があります。ただし送信は手動で、SNSやLINEへの自動投稿ではありません。
売上と原価は、権限のない人には見えない
立場ごとに見える範囲が分かれています。
| 立場 | 見えるもの |
|---|---|
| オーナー・店長 | 売上・原価・利益・目標の進み・シフト・ブッキング・店舗設定 |
| マネージャー | 公演づくり、配置とシフト希望の承認、タスクの割り当て |
| スタッフ・バイト | レジ、自分の持ち場のやること、勤怠の打刻、希望シフトの提出 |
**スタッフの画面には原価・利益・顧客情報が出ません。**数字を見せずに現場を任せられるので、アルバイトに渡せる範囲を広げやすい設計です。
料金と始め方
| 内容 | |
|---|---|
| 料金 | 月額 2,980円(税込)/1店舗 |
| 無料期間 | 14日間(期間中は料金なし・いつでも解約可) |
| スタッフ数 | 何人でも無料 |
| 初期費用・工事 | なし(ブラウザのみ) |
始め方は、メールとパスワードで登録 → 店名を入れて店舗をつくる → その日からレジとダッシュボードが使える、という3ステップです。
演者の方へ:よく出るハコに伝えるなら
ここまでは運営者向けの話でした。DrumNaviの読者には演者の方が多いので、自分では使わないけれど、出演先のハコに伝えるという関わり方について書いておきます。
まず前提として、ライブハウスナビは会場を運営する側の道具です。出演者を募集したりブッキングをマッチングしたりするサービスではありません。公式サイトで「準備中」と表示されている機能が2つあり(空き日を公開するカレンダーと、セットリスト・ステージ図を受け取る公開フォーム)、現在はどちらも会場側が店内で管理する形です。演者が直接申し込んだり提出したりする画面はありません。
この記事は以前、これらを「使える機能」として紹介していました。公式サイトの表示(準備中)と食い違っていたため、2026年9月に訂正しています。
なぜ演者にも関係があるのか
ハコの数字が見えていないと、値付けやブッキングの判断が感覚になります。逆に損益が見えている会場は、イベントを続ける判断がしやすいはずです。出る側にとっても、通っている会場が残ること、精算やブッキングのやり取りが滞らないことは他人事ではありません。
対バンが履歴で組まれるようになれば、毎回まったく毛色の違うイベントに放り込まれる、といったことも減っていくと思います(編集部の見立てです)。
こんな話が出たときに
打ち上げや精算のときに、店長さんやオーナーからこういう話を聞くことがあると思います。
| 聞こえてくる話 | 伝えられること |
|---|---|
| 「結局あのイベント儲かったのか分からない」 | イベントごとの損益と、黒字までの残りが自動で出るツールがある |
| 「月末の締めがしんどい」 | レジ・勤怠・原価が1箇所に集まって、freeeやマネーフォワードにCSVで出せる |
| 「バイトに任せられない」 | 権限が分かれていて、スタッフ画面には売上・原価が出ない |
| 「次の対バン誰にしよう」 | 一度出たバンドがジャンル・動員つきで残る |
無理に勧める必要はないと思います。困っている話が出たときに「そういうツールがあるらしいですよ」と一言添えるくらいが、ちょうどいい距離感ではないでしょうか。
伝えるときは、出所も一緒に
いちばん確実なのは、この記事のURLをそのまま渡していただくことです。料金・機能・できないこと・誰が作っているかまで、このページに一通り書いてあります。
口頭やメッセージで伝える場合も、どこが作っているツールなのかを併せて伝えてください。運営元を伏せたまま勧める形になると、受け取った側が判断を誤ります。
DrumNaviというドラム情報サイトで見たのですが、その運営元の株式会社Mirai Naviが作っているライブハウス向けのツールがあるそうです。売上・原価・人件費をまとめて、イベントごとの利益と「黒字まであといくら」が出るとのことでした。月2,980円で14日間は無料だそうです。 https://drum-navi.com/blog/livehouse-navi-intro/
もちろん、無理に伝える必要はまったくありません。
初めてライブに出るときの流れは初ライブ完全ガイドにまとめているので、出演する側の準備はそちらをご覧ください。
DrumNaviとの使い分け
DrumNaviでは、アマチュアバンドや個人ドラマーが出演を目指せる東京のライブハウス一覧をまとめています。キャパ・エリア・最寄り駅から会場を探せます。
会場を探すのはDrumNavi、店の運営と数字の管理はライブハウスナビ、という住み分けです。ライブハウスナビは会場を検索するためのサービスではないので、「出られるハコを探す」用途には向きません。
ライブハウスの運営やスタジオの開業を考えている方は、音楽スタジオ・ライブハウスに使える補助金もあわせてご覧ください。設備投資に使える制度を紹介しています。
同じ運営元では、音楽教室の運営を対象にした姉妹サービスもあります。教室運営の側に関心がある方は音楽教室ナビの紹介記事をご覧ください。
まとめ
ライブハウスナビは、ライブハウスの経営数字を見えるようにするための道具です。イベントごとの損益、黒字までの残り、原価から出る粗利、勤怠から出る人件費——これらが日々の入力から自動で積み上がります。月額2,980円で、14日間は無料で試せます。
今の管理が複数のアプリと紙に分かれていて、月末にならないと数字が見えないなら、一度並べて比べてみるのもよいと思います。