ドラムヘッドで音はこんなに変わる!コーテッド・クリア・プライ数の違いを解説
コーテッドとクリア、1プライと2プライ、アンバサダーからパワーストローク3まで。ドラムヘッドの種類と音の違いを、実際の使用感も交えてわかりやすく解説します。
ドラムヘッドの主要な種類(コーテッド・クリア・1プライ・2プライ)の特徴を比較した記事を書きます。音の違い・向いているジャンル・プロの使い方まで、初心者にもわかりやすく解説していきますね!
「ヘッドって変えても大して変わらないんじゃないの?」
実はこれ、変えると一発でわかるくらい音が変わります。シェル(胴)の素材と同じくらい、いやそれ以上に音に影響すると言っても過言ではないかもしれません。
同じドラムセットでも、ヘッドを交換するだけで音量・アタック・余韻・音の太さがガラッと変わります。この記事ではヘッドの種類と音の違いを、(独断と偏見込みで)わかりやすく解説していきますね!
ヘッドを決める3つの要素
まずざっくりと、ヘッドの音を決める要素はこの3つです!
- プライ数:1枚か2枚か
- 表面仕上げ:コーテッド(白・ザラザラ)かクリア(透明)か
- モデルの特性:ミュートリング内蔵・ドットあり等
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1プライ vs 2プライ──枚数で音はこんなに変わる
1プライ(1枚打面)
音の特徴:音の立ち上がりが速く、オープンで自然な鳴りです。余韻(サステイン)が心地よく伸びて、繊細なタッチにも敏感に反応してくれますね。テンションへのレスポンスも素直なので、チューニングの変化が音にダイレクトに出てきます。
代表モデル:コーテッド・アンバサダー、クリア・アンバサダー
2プライ(2枚打面)
音の特徴:2枚重ねた分だけ厚くなり、アタック感が強くパワフルな音になります!余韻が1プライより短くコントロールしやすく、耐久性も高いです。大音量のバンドサウンドでも埋もれにくいのが魅力ですね。
代表モデル:クリア・エンペラー
ざっくりまとめると、こんなイメージです!!!
- 1プライ:自然でオープン、繊細な表現向き
- 2プライ:パワフル・タイト、ロック系向き
コーテッド vs クリア──白と透明で音がこんなに変わる
コーテッドヘッド(Coated)
白くコーティングされた、表面がザラザラしたヘッドです。音は温かみがあって深みがあり、まろやかなアタック感が特徴。どんなジャンルにも馴染む「オールラウンドな音色」と言えます。
あと、コーテッドはブラシ奏法ができるのも大きなメリットですね!ザラザラした表面がブラシの音を活かしてくれます。
スティーヴ・ガッドもコーテッド・アンバサダーを愛用していることで知られていて、世界のスタジオドラマーに長年支持されているヘッドです。
クリアヘッド(Clear)
コーティングなしの透明なヘッドです。明るく透明感のある余韻と、はっきりしたアタックが特徴。コーテッドよりも音がオープンに広がり、モダンでクリーンなサウンドになりますね。
実際に使ってみると?
どちらが良いかは完全に好みなのですが、自分はコーテッドが一番好きなヘッドですね。あのまろやかなアタック感がたまらないです。
クリアはパキっとした音が出るのですが、個人的にはアンバサダーより厚めのエンペラークラスの方が好みかなと思っています。薄いクリアだとちょっと軽すぎる感じがして……ここは完全に好みの話ですが!(笑)
迷ったらまずコーテッドから試してみるのが個人的にはおすすめかなと思います!
主要モデルの特徴と使い分け
アンバサダー(Ambassador)── ヘッドの世界での5Aみたいな存在
最もポピュラーな1プライヘッドです。スティックで言う5Aみたいな立ち位置で、世界中のスタジオやライブ現場で使われているスタンダード中のスタンダードですね!
- コーテッド・アンバサダー:温かく深みのあるサウンド。スネア・タムのオールマイティな定番
- クリア・アンバサダー:明るくオープンなサウンド。タムやバスドラムのフロントヘッドに
エンペラー(Emperor)── パワーと耐久性の2プライ
アンバサダーの上位にあたる2プライヘッド。アタック感が強くパワフルなサウンドで、ロック系タムの定番です!耐久性が高いので、激しく叩くスタイルの方にも向いてますね。
ディプロマット(Diplomat)── 繊細な反応の薄型ヘッド
アンバサダーよりさらに薄い1プライヘッドです。感度が非常に高く、繊細なタッチにも鋭く反応してくれます。スネアの裏面(ボトム)ヘッドとして使われることが多いですね。スティーヴ・ガッドも「次に試すつもり」と語っているほど、こだわり派のドラマーが注目しているモデルです。
パワーストローク3(Powerstroke 3)── バスドラムの定番はこれ
内側にリングミュートを内蔵したヘッドで、バスドラム用として圧倒的な人気を誇ります!スティーヴ・ガッドも採用しているモデルですね。
実際に使ってみた感想としては、アタックをしっかり残しながら、音が暴れるのを適度に防いでくれる印象ですね。がっつりミュートしなくても実践で使いやすいのが一番のポイントかなと思います。毛布をぎゅうぎゅうに詰め込まなくていいのは地味にありがたいです!
ピンストライプ(Pinstripe)── 短いサステインのアタック特化型
70〜80年代に流行したモデルで、サステインが短い独特なサウンドが特徴です。強烈なアタック感と図太い音が魅力で、ローピッチのセッティングでもシェルが鳴りやすいですね!
プロはどう使ってる?
スティーヴ・ガッド
- タム・スネア(打面):コーテッド・アンバサダー
- バスドラム:パワーストローク3 コーテッド
- スネア裏面:ディプロマット(クリア・アンバサダーとも使い比べ中とのこと)
「ボトムにコーテッドとクリアのアンバサダーを試した。次はより薄いクリア・ディプロマットも試すつもりだ」という言葉が印象的ですね。スネア1枚への徹底したこだわりが伝わってきます!
神保 彰
- タム類:ヴィンテージAコーテッド(もともとはクリア・エンペラーを使っていたところ、試奏でコーテッドの感触が良く変更されたとのこと)
- バスドラム:パワーストローク4 コーテッド
長年の愛用ヘッドを変えるきっかけになった試奏エピソードが面白いですね!
ヘッドを選ぶときのポイント
まずスネアのヘッドから変えてみるのがおすすめかなと思います!ヘッドによる音の変化を最も体感しやすいのがスネアで、コーテッド・アンバサダーが最初の1枚としてぴったりですね。
バスドラムのヘッド選びで迷ったら、パワーストローク3をまず試してみてください。プロの採用実績が豊富で、ミュートリング内蔵でコントロールしやすいサウンドが得られますよ!
あと、ヘッドは消耗品なので、「チューニングしても音がまとまらないな」と感じたらヘッドの交換を疑ってみるのも大事ですね。案外それだけで音がガラッと変わることがあります!
まとめ
ヘッド選びの基本はこんな感じです!
| 求めるサウンド | おすすめヘッド |
|---|---|
| 温かく深みのある音 | コーテッド・アンバサダー |
| 明るくクリアな音 | クリア・アンバサダー |
| パワフルでアタック重視 | クリア・エンペラー |
| バスドラムをタイトに | パワーストローク3 |
| 短いサステインで締まった音 | ピンストライプ |
まずはコーテッド・アンバサダーをスネアに張ってみるところから始めてみてください。きっとヘッド交換の楽しさにハマると思いますよ!DrumNaviでは引き続き機材選びに役立つ情報をお届けします!
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この記事を書いた人
まさ
ドラムメーカーのマーケティングマネージャー。元V系インディーズバンドのドラマー&ドラム講師。 中小企業診断士として、ビジネスと音楽の両面からドラム・機材情報を発信しています。